- 栗場石健一(くりばいしけんいち)公式ブログ -

商品の種類は多ければ多いほどいいのか?

マーケティング

商品開発の担当者「商品の色や味はどれぐらいの種類用意したらいいんだろう?あればあるほどいいんだろうか??」

こんな疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 24種類と6種類。多く売れたのは、、、
  • たくさんの中から選ぶ=重労働
  • オススメやランキングで選びやすい工夫を!

マーケティング歴6年の
栗場石が解説します。

24種類と6種類。多く売れたのは、、、

24種類と6種類。多く売れたのは、、、

いきなり結論ですが、、、

商品の種類は多すぎると売れません。

 
これを証明した実験として有名なのが、
アメリカのコロンビア大学がおこなった、
ジャムの実験です。

アメリカの、あるスーパーの
ジャム売り場で24種類のジャムと
6種類のジャムではどちらが
より多く売れるかの検証がおこなわれました。

まず、多く人の注目を浴びたのは、
6種類よりも24種類で
たくさんの人が集まってきたんですね。

「はえー24種類もあるなんてすごい!」
「ほぉ、どんな味があるんだろう??」

たぶんこんな感じで集まってきたんでしょう。
(これは僕のあくまでの想像です)

たくさんの注目を浴びた24種類ですが、
結果的に多く売れたのは6種類だったんです。

具体的な数字をお伝えすると、、、

24種類を用意した場合は、
60人が足を止めて、そのうち2人が購入したので
購入率は約3.3%。

6種類を用意した場合は、
40人が足を止めて、そのうち12人が購入したので
購入率は約30.0%。

つまり、

6種類のジャムは24種類よりも約10倍売れたことになります。

 
このジャムの実験は、現在では
“ジャムの法則”といわれ、
種類が多すぎると売れない法則として
マーケティングの世界では有名な話です。

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たくさんの中から選ぶ=重労働

では、なぜ種類が
多すぎると売れないのでしょう?
注目は浴びるのに売れないのはなぜなのか??

それは、、、
選ぶことって脳からしたらしんどい行為だからです。
選ぶ対象が多いとまさに重労働。

  • 自分にはどれが合うのか?
  • 他と何が違うのか?どう違うのか?

脳はそれをフル回転で考えて、
その対象が多ければ当然負荷も大きくなります。

こんな状態になってしまうと、
迷いが生まれてきます。

「結局どれがいいんだろう?わからないなぁ…」
「間違った選択はしたくないなぁ…」

そして、次のような
心理状況に変わってきます。

間違った選択をして損したくない!!
↓
買わなければ損しない!!
↓
つまり、、、買わない!!

このように、
“買わない選択”
になってしまいます。

売る側は
「選択肢が多ければ、買ってもらえる機会が増えるはず!」
と、たくさんの種類を用意するんですが、

皮肉なことに消費者側では
上記のような心理状況になってしまうんです。。

オススメやランキングで選びやすい工夫を!

「じゃあ選択肢をどれぐらいにしたらいいの??」
という話になりますよね。

さっきのジャムの実験をおこなった
コロンビア大学の教授は、
5~9の選択肢が最適という結論をだしていますが、
それも状況によるかと思います。

なので、重要なのは、

“お客様を迷わせない工夫”

です。

例えば、
「こちらは初心者の方にオススメです!」
「○○でお悩みの方にオススメです!」

など

お客様が選びやすいように
オススメで誘導してあげることが大事です。

他にも売れ筋のランキングを作ることで、

「あー、みんなこれを選んでるのか」
「これが人気なのね!」

というふうに、選ぶための参考になるので、
安心して選んでもらえます。

ぜひ参考にしてみてください。